My Mother said that I never should play with the gypsies in the wood, The wood was dark; the grass was green; In came Sally with a tambourine. I went to the sea-no ship to get across; I paid ten shillings for a blind white horse; I up on his back and was off in a crack, Sally tell my Mother I shall never come back. -Songs of Mother Goose-
2018年8月23日木曜日
山本周五郎の短編
「桑の木物語」を読んだら、感激してしまい、しくしく泣きながら、
3回も4回も読む。短いので、何度でも読めるのである。
武士道のお手本みたいな物語集だから、手放しで感動なんかしていいのかしらと、
私などつい考えてしまうが、ついつい感激する。
友情とか、激情とか。愛情とか。
そういう、むかし日本人の心に脈々と息づいていたはずの気持ちが、
じゃかすか読む者に迫って、心臓をかきまわす。
ふと時間つぶしに書店で買った何十年ぶりかの山本周五郎だけれど、
まあ、なんという凄みを帯びた筆力だろう 。
蓮田市にむかって行く電車の中で、活字から目をあげると、
窓外の田園風景が、自然と人間の営為の結果となって、迫ってくる。
沢木耕太郎編という案内にひかれて買った「将監さまの細道」は、
編集が当りだと思う。
図書館でべつの短編集を借りて読んだけれど、おなじ山本周五郎でも、
息が詰まるようだった。