My Mother said that I never should play with the gypsies in the wood, The wood was dark; the grass was green; In came Sally with a tambourine. I went to the sea-no ship to get across; I paid ten shillings for a blind white horse; I up on his back and was off in a crack, Sally tell my Mother I shall never come back. -Songs of Mother Goose-
2019年3月5日火曜日
どういうわけか
どういうわけか、私は何日か前から、「海底二万海里」を読んでいる。
その前はドラ・ド・ヨングの「あらしの前・あらしの後」を読んでいた。
私を育ててくれた母が岩波書店の編集者だったので、この私は岩波少年文庫育ち、
読書好きの私の娘は、たぶん私の子ども時代の本を読みながら、彼女の読書選択の幅を
母親の私より更に広げて、私とは傾向のちがう読書家になっていったのだろうと思う。
それはともかく、・・・。
「海底二万海里」は天才の作品だ。
ビリビリと電気が脳に躍り込んでくるように、すべての描写に興奮させられ、
いまだ経験したことのない作者ジューヌ・ヴェルヌの博学と筆力に、心が躍る。
でも、私は「あらしの前・あらしの後」もすきなのだ。
なぜかといえば、それは日本が「あらしの前」だから。
私が「あらしの」終焉期に生まれ、「あらしの後」に少女時代をすごし、
ふたたび日本が「あらしの」つまり戦(いくさ)の直前にいるらしいと感じるからだ。