My Mother said that I never should play with the gypsies in the wood, The wood was dark; the grass was green; In came Sally with a tambourine. I went to the sea-no ship to get across; I paid ten shillings for a blind white horse; I up on his back and was off in a crack, Sally tell my Mother I shall never come back. -Songs of Mother Goose-
2012年11月11日日曜日
『菜摘子』展・第4回
小田急線狛江駅の泉の森会館(駅から2分)で、11月13日まで、
『菜摘子』展があるとご案内をいただいて、出かけた。
お茶を飲むまんなかのテーブル。こしかけて、ぼーっと全作品を見ていると、
なっちゃんの心の幸せが見える。
万葉集からとって、菜を摘む子と名づけた母親の暁子さんが護った心の幸せだ。
やわらかく無心な、純粋な幸せを、絵というものにできるなんて。
そこがすごく不思議。
その不思議はヒトというものの不思議さだなあと思う。
まっすぐなまま。それがかたちをつくる、なんの技巧にもじゃまされない絵。
私たちはふつうならば紆余曲折の果て表現に達するのだが、
岩崎菜摘子はまっすぐにそこへ行く。
そしてあるがままかどうかはわからないことだけれど、
温かい、きれいな、やわらかい心が、私たちに届けられるのだ。
人間というものの元素に、こういう美しい感覚が備わっているということは、
なんて安心で、なんて嬉しいことだろう。
はじめて会うのに懐かしいような人たちと、
ゆっくり、ゆっくり、『菜摘子』展の、時間が流れる。
盛会だった。