My Mother said that I never should play with the gypsies in the wood, The wood was dark; the grass was green; In came Sally with a tambourine. I went to the sea-no ship to get across; I paid ten shillings for a blind white horse; I up on his back and was off in a crack, Sally tell my Mother I shall never come back. -Songs of Mother Goose-
2014年4月4日金曜日
映画「シンプル・シモン」について①
昭和薬科大学へ行く。広汎性発達障害を考える企画。
二日の朝刊に、あした臨床心理学研究室とここほっとルームが主催して、
アスペルガー症候群のシモンを劇化したスウェーデンの映画を教室で上映するとあった。
ロードショーに先駆けて、「シンプル・シモン」を観る会である。
キャラバンのお母さんたちの作文をもって出かけた。
四日は、うちに彼女たちが来る。そのためによく考えてみたくて出かけた薬科大である。
雨が降って、もう、びしゃびしゃ。
薬科大学は、玉川学園駅から小さい峠をいくつも越えたという感じの遠くにあった。
美しい場所のきれいな大学。春だし雨降りだし、本当にきれい。
巨大な薬品事業を支える人材を養成するのだ、きっとお金持ちなのだろう。
私の知る永井さんたちが、キャラバンをつくり、いろいろな場所に出かけて、
難しいこども事情を理解してもらおうと活動を始めてから、いったい何年になるのだろう?
幼稚園に来ていたこどもが「中学生になった」という記述がこんどの作文にある。
私は彼女たちに頼まれると、キャラバンが発表する紙芝居の朗読の仕方を教えたり、
作文を書いてもらって、その作文を発表できるように書きなおしてもらったり。
キャラバンはそういうものも使って、苦労しながらいろいろなところを巡ったのだろう。
劇団にいたこともあり、脚本や童話を書いたこともあるので、たまたまできたお手伝いだった。
パラ、パラ・・・とけっこう長く続いたお付き合いである。
「シンプル・シモン」(スウェ―デン)は、楽しくてきれいな映画だ。
北欧の美術を存分につかって、色彩も家具も景色も洋服も、俳優まで、
渡されたチラシによればスウェーディッシュ・ポップ・・・派手で美しくって目が楽しい。
目が楽しいから、すいすいと監督の言わんとする定義が頭に入ってしまう。
脚本もよく考えてある。
物語はアスペルガー症候群の定義と現実と主張と理想主義を、
カラッと陽気に、しかも的確に語りながら進行する。
複雑きわまりないであろう生活感を、メルヘン仕様にし、鮮やかにカットして。
それがじつにソーカイである。
吉永教授の指導のもとでの、映画上映後のワークショップに、
この映画の登場人物のなかで、だれが好き?というのがあった。
うーん、シモンのお兄さんかな、理想化された恋人のイェニファーかな。
シモンもいいし、職場の仲間も、上司もと 考えたあげく、
私はイェニファーのアパートに遊びに来る二人の女の子を選んだ。