My Mother said that I never should play with the gypsies in the wood, The wood was dark; the grass was green; In came Sally with a tambourine. I went to the sea-no ship to get across; I paid ten shillings for a blind white horse; I up on his back and was off in a crack, Sally tell my Mother I shall never come back. -Songs of Mother Goose-
2015年2月4日水曜日
このところ手にとる童話
はじめは図書館に行って、なんの気なしに「大草原の小さな家」を手にした。
この本を持っているのだけれど、60年ぐらいも前の岩波少年文庫だから、
ページを繰ると、パラパラ茶色くなった紙が壊れてしまう、それで借りて読むことにした。
ご存じ、ローラ・インガルス・ワイルダーによって書かれた開拓時代のアメリカの物語である。
面白いとはもちろん知っていたけど、どんどん読んで、続きを借りて読んで、またまた続きを
読んで、読んで読みまくって、誰もがそうなるように家族の原点について考えることになった。
自然から離れた都会生活者としての自分についても、いまさら手遅れの感があるけれど、
どこならば、やりなおせるのかなどと考えた・・・。
そうねー。けっきょく、掃除、洗濯、食事の支度をきっちりやることかなー。
そのうち私は図書館の本棚に、ローラ・インガルスのお母さんのキャロラインのついての
大草原の小さな家みたいなシリーズがあるのに気が付いた。永山図書館にハードカバーの
本が7巻まである。ローラ・インガルスの書いたモノと比べるとどうか。
なーんて思ったけど、たちまちこっちも3日ぐらいで読んでしまった。1日2冊 の割合である。
しなきゃいけないことはわんさかある、これじゃダメだこれじゃダメだと思いながらの、3日間。
掃除も洗濯も食事の支度も、やるにはやったけれど、
ぶっ壊れてきた車の修理に行って、一時間以上お待たせしますが、などと言われると
大喜びだ。
「ええ、ゆっくりどうぞ。本を読みながら待っていますから!」
だれも家にいない時の食事も、本のページに錘(おもり)なんか乗っけて、すごく楽しい時間。
もっとも、クワイナーさんの家でも、インガルスさんの家でも、こんなことは許されない行為、
考えるだに恐ろしいマナーだろうけれど。
むかし「大草原の小さな家」を読んだころは、
ローラ・インガルスの暮らしが素晴らしくは思えても、身近ではなかった。
この50年のあいだに、日本はとても変わった。
いま私には、開拓時代のアメリカ人、イギリスの干渉に抵抗しつつ誇らかに日々の暮らしを
労働で贖いながら築いた人々が、どうしてかとても身近に感じられる。