My Mother said that I never should play with the gypsies in the wood, The wood was dark; the grass was green; In came Sally with a tambourine. I went to the sea-no ship to get across; I paid ten shillings for a blind white horse; I up on his back and was off in a crack, Sally tell my Mother I shall never come back. -Songs of Mother Goose-
2020年7月11日土曜日
美空ひばりとカフカ
温泉に行くことにして、息子と私は読む本を取り換えた。
私は息子から「絶望名人 カフカの人生論」を借り、
息子は私から「美空ひばり恋し お嬢さんと私」を借りて、読むことにした。
両方とも、図書館の本である。
温泉には安楽椅子がばらまかれていて、そこで何時間でも本が読める。
息子が美空ひばりの話を読む気になったのは、
私がこのお手伝いさんが書いた本を3回も読んじゃって、つい好意をもっちゃって、
べらべら、べらべら、しゃべるので、じゃ風呂屋でそれ読む、となったのである。
カフカのほうはその逆で、自閉の塊みたいな話らしいけれど、
「おもしろいよ、カフカって、いまの日本のおれたちとそっくりなんだね」
おとといから幾分暗い顔して息子が話すから、
面白いとくりかえすから、それじゃ私はカフカにするか。
「その本、勉強みたいな本?」ときいたら「ちがうよ、読みやすい本だよ 」
お風呂はガラ空き、食堂もぱらぱら。「美空ひばり」と「カフカ」だけど、
両方とも、活字ぱらぱらだから、早く読めてしまい、
こうなると美空ひばり記念館に行ってみたいな、という話だ。
この本を書いたお手伝いさんを見てみたい。
カフカ記念館だってあれば行ってみたいけれど、ドイツは遠いし。
カフカの話は、よくわかるけど暗いし。
今日1日が、温かく終わってしまいました。