あと5分で玄米ごはんが炊ける。
あと5分でそれを食べる気だ、
だんどりがおかしくて、残りものを食べていて日が暮れた。
玄米のできあがりを残して。
あと5分たったら私は買い物にいくつもりだけれど、
5分後には、きっと雨がジャーンッと降る。
たとえアメが降ってもヤリが降っても、
外を歩くつもりなんだけど、5000歩くのがギムだから。
セミが鳴く。
セミって雨がやんだから鳴くのかしら?
なるほどそうらしい。雨はやんいる。
青灰色の空がいまはもう壁みたいな色して雨を待っているのだ。
玄米が炊けて、あんまりガサゴソなデキなのにおどろいた。
私はガサゴソと空気をまわして、
お釜の中をかきまぜて思案なげくび。
いっそのことおむすびにして、一応しまったらどうかしら?
5000歩かずに日をくれさせちゃいけないという法律をどうする?
お天気の時しか鳴かないとしたら、
セミの寿命はとんでもなくみじかくなるんじゃないの?
この世のことがなんにもよくわからなくてまたも日がくれる・・・。
日が暮れるといえば、
月日は流れ 私は残る
という詩片。
・・・日も暮れよ、鐘は鳴れ、月日は流れ、私は残る、
ミラボー橋の下をセーヌ川が流れ、というあのアポリネールの有名な。
私みたいなよくわからない日の暮れ方をして、
それでも組み合わせた腕のしたを "疲れた無窮の時" が流れて、
なんだかこう、生まれてから100年たっても、
私がぶじに残っっちゃってたらどうする、
こんな世の中に?