早朝、夜勤からもどってくる健の朝食をつくる。
すずめさんのごはんもつくる。
健がもどってきたから、まー新聞を読んだり話をしたり。
それから団地の草取りの日なんだから、草取りをした。
草取りは午前中、午後は大雨だという予定である。
しょうがないから朝食抜きで、むりやり炎天下もどきの庭にでる。
87才だぞー、と思ったけど、まちがいで私は78なんだ、まだ。
団地のみなさんは北側の炎天下にいるけど、みればだれもが
87才まがいの男の人で、ぐったり石の階段に腰かけてにがい顔だ。
ここじゃみんなが自民党なんかに投票したのかしら。
私の選挙区は多摩南なんだけど、自民党がふたり当選のあきれた結果。
アメリカさんの言うなりに、無観客でも強行するみっともないオリンピック。
自衛隊を、自衛どころか、アメリカさんのいうなりに戦地に派遣する無思想。
世界は広いのに、世界中の目のまえで、
おまえはどっかの国の卑屈な家来だと思われても、
自分さえぶじに長生きできればいいのかしら。
もはや80なのにこれから100才まで?
北側はここ何日か、ひとりで草取りをやっておいた。
それで「草取りの日」だけど、南側の庭の竹を刈る。
気力がなくて放っておいたから、お隣さんは迷惑至極だったにちがいない。
なにしろ、箱庭。真四角なちいさな庭だもの。
お昼がきたら、健がふらふら降りてきて。2時間ぐらいの仮眠である。
お昼に、うどんをつくってくれる。
彼は夕方から、調布でゆうくん主催のライブでソロをやる。
あしたとあさっては仕事がやすみだとか。
100円で買った中村哲さんの講演記録(ピースウォーク京都)
をくりかえし、なんとかすこしでも、1頁の半分でも読む。
それから図書館で借りた「城山三郎 命の旅」。
それから叔母に渡そうとおもって買った佐藤愛子97才の「老い力」。
今朝、起きて、ふーっとうかんだ、むかしの忘れていたなにかの記憶。
ひとつぶの麦もし死なずば。
私がいまここにいて、友人たちみんなとあたらしく「考える」努力をするのは、
それができるのは、「いまさらなんで!」なんてゼッタイに思わないのは、
むかしからの濫読多読のおかげ、もある。きっとね・・・。