My Mother said that I never should play with the gypsies in the wood, The wood was dark; the grass was green; In came Sally with a tambourine. I went to the sea-no ship to get across; I paid ten shillings for a blind white horse; I up on his back and was off in a crack, Sally tell my Mother I shall never come back. -Songs of Mother Goose-
2016年2月14日日曜日
生きるという心地
久しぶりの大降り。
風が雨をガラス戸に吹きつけ、小粒の真珠のような雨のあとに私は見とれる。
硝子・・・ガラス越しに向こうの景色が雪の朝のようだ。
公園の常緑樹・・・
道路のむこうの公団住宅は絵に描かれた雪道そっくりのよごれたホワイト、
空は微かなピンクと淡い紫を帯びてどこまでも灰色・・・、私の部屋の側では、
通りのメタセコイヤも庭の柿の木も落葉して、
しかし枝は風と雨がうれしいのだろう、たえずもくもく揺れている。
生きた心地がしないような気がする。
友人家族の長男の孤独死。それから。
おとといはご主人の自己破壊的なDVから逃げて来た古くからの友。
メールが真夜中ちかくに届く。
私が本当にお世話になった女の子(まあ私とくらべると女の子)から。
彼女の長男が中学に無事合格したというとってもよい知らせである。
おめでたい話のあとに続く、不可思議なメール。
(途中から)・・・・
《 ところで!
最近、私は、つぎこさんは魔女だかシャーマンだか、とにかくご本人が気付いていないだけで、
ものすごい力を持っているのではないかと妄想してるんですよ。
お薦めの「ソロモンの偽証」をブックオフで2巻まで買って、受験会場での待ち時間を過ごそうと
持ち歩いていました。すると受験日初日。こどもの隣のクラスの男の子が、不慮の事故で亡くなったという訃報が入ったのです。
緊急保護者会が開かれたり、バタバタしていて、私がその本を開いたのは、受験の最終日でした。
その時初めて、ソロモンの偽証が、少年の死を題材にしたストーリーだと気付いたのです。
本は、事件を目撃した少年が保健室にいるところでストップしたままです。
小説と違って、彼は仲良しな友だちもいたし (後略)・・・・》
ちがうちがう。
私はなにひとつ予知なんかしてないわよ。
この世に事件が、もうのっぴきならないほど多くなって、苦しい人であふれかえって、
どうにか無事に暮らせている人の足元まで、その影響が押し寄せてきている。
そう思って私なんか生きるという心地のつけようもわからないありさまです。