My Mother said that I never should play with the gypsies in the wood, The wood was dark; the grass was green; In came Sally with a tambourine. I went to the sea-no ship to get across; I paid ten shillings for a blind white horse; I up on his back and was off in a crack, Sally tell my Mother I shall never come back. -Songs of Mother Goose-
2020年5月16日土曜日
美人だったのかぁ
茶封筒に入って、遠くから少し哀しい手紙がとどいた。
むかし
家族といっしょに引っ越していく彼女の送別会を私の家でしたとき、
色紙にあんまり、美人だ美人だビジンだとみんなが書いているので、
「この色紙があれば、あなたもしばらく頑張れちゃうわよ」
私はあはははーっと笑っちゃったっけ。
「あなたって美人だったのかぁ、これだけの人が書いてるんだもん!」
なにいってるんですかーと大合唱がおこったからおかしい。
「すごく美人じゃないですかぁ!?」
苦労の多い人で、いつも努力。苦悩を抱えながらしっかり働いて、
愚痴とは無縁、個性的なのに控えめだ。
幼稚園で働いている時も、小さい子を追いかけて走る姿がきれいにきまって、
それでも私には、大きな瞳の下の目の隈ばかりが見えちゃって・・・。
笑うとキラキラおかしそうになるけど、
ああ、このひと遠くに行ってどうなるんだろうか。
卒園児の母親だった。臨時職員になってもらって私にはありがたい人だった。
幼稚園の中でなにかといざこざの多かった私を、きちんと応援してくれた。
彼女は、職員室でも園庭でも、不思議なほど安定していた。穏やかだった。
考え深いのかしら、小さい時から苦労したのかしら。
そして、遠くへいってしまった。
遠くへ行って、家族を支えて、資格をもっているからまた働いて、
男の子ふたりを育て、去年あったら、やっぱり苦しそうな表情だった。
そこにコロナ国家体制だし、はたらく場所は医療の現場だろうし。
また会いにきてほしい、むかしの朗読なかまに会って笑ってほしいなと思う。