今朝は、
眠って起きて、それからまた眠ってサンドイッチを作る時間を待った。
仕事に行く息子の「おそ出」の日。
遅出の日には、11時までに学校(じゃなくて会社)に到着し、
それから夜の8時まで働く、そのあいだなんにも食べない。
だから朝食にとんでもなく大きなサンドイッチを作るのである。
この、用意というのが、なかなか。
時間調整がごたごたとなんだか器用にできなくて。
食パン2枚、べつべつにバターを塗っておく。
ゆでたニンジンだとか、水にさらした玉ねぎ、クレソン、キュウリ、
ロメインレタスの葉っぱ、ゆでた菜の花、セロリにキャベツ、庭の三つ葉、
などなど、などを大皿にならべ、
ハムやベーコンは炒めておいて。
テキトーな時がくると、いつがテキトーなのか判りにくいんだけど、
食パンをトースターで適度なバタパンにする。
辛子マヨネーズを塗った2枚のパンそれぞれに、上記の野菜および肉をおき、
みんなが落っこちないように、ドッカーンとサンドイッチにしてしまう。
ニンジンとか薄く切ったセロリが、無理だといわんばかりに転がり落ちるけど、
大皿の上の戦争なので、落伍者にはけっきょくまたパンのあいだに入っていただく。
おいしいかどうか疑問だと思う毎日・・・、もうずっと息子の朝食はこれだ。
かあさん、パンを焼き過ぎないでくれる? と、今朝はめずらしく言われた。
あんまり詰め込んであるので、大口を開けなければならないわけだけど、
焼き過ぎるとパンの角で口が切れちゃうんだって。
えっ、あ、うん、そりゃそうよねー。だろうなーと。
その時は笑わなかったけど、あとでおかしくなってふきだしちゃった。
ひとりになると、ほぼ午後2時までかかって、
私は大皿の残りを、少しづつ1枚のパンの上にのせ、
けっこうおいしいじゃないのと、思いながら食べる。
バターは塗らない。マヨネーズもなし、緑茶なんかで・・・・、
もう1日中ぼやーっとしている。
とにかく、転んだあとがまだ痛いので、ぼんやりしていようと思う。
ぼんやりがいい、動かないで1日すごせば・・・。
ぼんやりは、慣れないせいかもしれないが、さびしい。
そうすると私としては、玄関の本棚から見知らぬ童話をぬきだしてきて、
今日はそれが、宮川ひろ作の「おとうさんのおんぶ」だったけれど、
この本っていつ家にきたのだろう?とフシギなのが不思議。
それでも懐かしく読んだ。
なつかしいのもあたりまえ、宮川さんの童話っていつもなつかしいのだ。
よくよく見たら、図書館が放出した古本だった。
せっかくもらって家に持ってきたのに、忘れちゃったのかなあ、
若いころの伊勢英子さんの上手で可愛い挿し絵の本・・・。
雨の日だった。降るような、降らないような、灰色の誰もいない日。