だんだん時間がたくさんになってきました。
みなさん、おげんきですか?
私もどうやら、巨大サンドイッチづくりに慣れて、
まあ1時間半もあれば、ブラックコーヒーといっしょに、
たとえそれが6時だろうが、8時だろうが、午後のなん時でもかん時でも、
にこにことテーブルに用意するようになりました。
これってボケ防止だっていうけど、しかしホントかなー。
それがいまいち信じられないので(こんなの単調ですもんね)
いつ買ったのやら全然わからない本を読む。
手塚治虫著「ぼくのマンガ人生」1997年。
手塚さんの死は1989年2月9日。
この岩波新書は、最後の著書、晩年の手塚さんの講演をまとめたものである。
小学校時代の友人と、妹さんと、苦境を引き受けた友人葛西健三氏の談話が、
読者に「読み甲斐」というものを与えている。
生きるということ、仕事、家族、実にわかりやすい手塚治虫の思想。
思い出せば。
手塚治虫が死んだ時、私は桜上水の家でくらしていました。
この新書版が発行された時、この本は同居の継母に届けられて、
当時は読む人もいなかったのでした。
私が多摩市の今の家に引越したのは、忘れもしない2001年9月11日。
ニューヨークで世界貿易センタービルが崩壊した日でした。
引っ越し荷物をほどいていなくて、実況中継を観そこなった私ってマヌケの見本。
おととい、
手持ちのビデオで「12・12・12」というドキュメンタリーを観た。
2012年12月12日、マディソンスクエアーガーデンで決行された、
大津波に襲われたニューヨーク市民救済のための、
ポール・マッカートニー以下、英米ロックミュージシャン参加の大イベント。
アメリカ、2001年から11年後の不屈である。
いま見るとこの津波は、なんと福島を襲撃した津波にソックリであることか。
2010年福島の津波と原発の爆発。2012年のニューヨーク市の津波による崩壊。
あのころ、これこそが地球の同時多発的な運命だとは、
人間にむけて大海原(地球)が示した応答そのものだとは、私は思わなかった。
21世紀となると、超弩級の天才手塚治虫はもういないけれど、
こんどこそ私は、彼がいたらどう言ったか、ということではなく、
自分としてはどう対処すべきかを、襟を正して考えたいと思う者だ。
生きるということ、仕事、家族、それから自分なりの不屈。