My Mother said that I never should play with the gypsies in the wood, The wood was dark; the grass was green; In came Sally with a tambourine. I went to the sea-no ship to get across; I paid ten shillings for a blind white horse; I up on his back and was off in a crack, Sally tell my Mother I shall never come back. -Songs of Mother Goose-
2020年8月22日土曜日
仙女洞 1
「仙女洞」とお呼びしたいような事務所が永山駅にある。
考えてみればおかしな、童話のようなことで。
まず京王線でも小田急線でもよいので電車の改札口を背中に右へ行くと。
ステレオタイプの商業店の並びの果てにパチンコ・ビルディング。
ビルディングなのだパチンコやスロットマシーンの。
そこを用心深く右に曲がるとコンクリートの橋がはじまる。
コンクリートね、ここでいいはずよね。
とにかく橋を渡って。
そうすると、土とか泥とか。小山とか坂とか。ぜんぶが土になる。
橋を渡ればすぐ公園で、
見上げれば、石やら鬱蒼とした樹木やら年季のはいった遊具やら。
公園の下に小道がついていて右は下り坂、左は上り坂。
遊びたくない人は、私がそうだけど、左に曲がって坂をのぼるようになる。
すると雰囲気が、保育園の領土のようなふうに、
公団運営仕事と、棲む人働く人の意志目的の混合といったふうな、
好ましい 神秘性をおびはじめる。
なにしろ上り坂で会う人が、なんとなく親切、
小人のような、・・・ふつうの大きさなのに。
ええと、道がわからなくなっちゃってというと、
浅井典子先生の、保育関係の、童話みたいにステキな、とかいうと、
首をかしげたり、ああわかりましたと言ったり、その人がまた人にきいたり、
それで、けっきょく到着してしまう・・・。