My Mother said that I never should play with the gypsies in the wood, The wood was dark; the grass was green; In came Sally with a tambourine. I went to the sea-no ship to get across; I paid ten shillings for a blind white horse; I up on his back and was off in a crack, Sally tell my Mother I shall never come back. -Songs of Mother Goose-
2020年6月11日木曜日
THE ABSENCE Of TWO
多摩図書館にたのんだ写真集が、稲城図書館から送られてきた。
借用図書。
「2人の不在」
ABSENCE Of TWOである。
カメラマンが写した2人は、祖母と大輝、おばあちゃんと孫、
祖母は1928年、孫は1990年生まれ。
(カメラマンの吉田亮人さんにとっては祖母と従兄弟)
この写真集は、ふたりの存在の記録で、
現実の、幻の、幻影のような、ありのままの、
ただの生活をうつした写真集で、
この残酷な憂き世に、がんばってがんばって生きる私たちを、
いつまでもなぐさめてくれるようなものだ・・・。
大輝さんは、ある日、なんにもいわずに、
いや、こういって、ふーっと消えてしまった。
「いつもんごと、オレの手を握って『行ってくるわ』って言うて、
『ばあちゃん今までありがとうね。元気でいないよ』って言って
出て行ったが。」
23才。
おばあちゃんは2016年まで生きて、88才のある日、眠って死んだ。
「存在」と「不存在」は哲学の用語だとおもうけれど、
この写真に残された存在と不存在は、あまりにも自然な光と幸福に満ちていて
カメラが捉えた写実と、あふれるゆめまぼろしの同時性が 、
ほんとうに奇跡のようなのだ。