2013年7月26日金曜日

東京新聞、野呂記者と


今日は、原発をどう考えたら、ということで
「原発問題あれやこれや・野呂法夫記者にきく」
という会をひらく日だ。
野呂さんは東京新聞「こちら特報部」のデスクであり原発報道の率直さゆえに、
ふたつの賞を受けた人である。
大記者なんだと誰かが言っていた。
「第六十回菊池寛賞」と「第一回日隅一雄賞」
有名で伝統ある誰もが知っている賞と、できたばかりの賞である。

この会は私が考えたものではないが、なりゆきで発起人の一人となった。
発起人は三人いて、気がつけばみんな、
かつて小学校と幼稚園で教えていた者である。
孫がいて、団地のご近所さんで。
私は団地住いのよさを、しみじみ感じている。
人間の関係が、もちろん人にもよるけれど、楽しく、感動的なのだ。

野呂法夫記者が、きわめて誠実だということに驚かされた。
メールにも、電話にも、あっというまに対応してくださって、
傲慢不遜なところが全然ない人である。
私には新聞記者の生活なんて想像もできないが、
講演会のレジメをつくるに際しての、手抜きをしない努力の仕方にはビックリだった。
選挙だって終わったばかり、八月一日の転勤移動を控えて、
いったいどれほど多忙な毎日の隙間でこの努力がされたのだろうか。

講演のお願いをして、今日の日がくるまでに、
原発の話をきいてみることさえ、考えることさえ、拒否する人にたくさん出合った。
参加者が少なかったら少ないなりに、実りのあるよい会にしたいなあと思う。
気持ちのよい集まりは、好意や、人知れぬところでの努力や、
よりよく生きてみたいという意志の積み重ねである。
会が終われば、そういう人たちが案外自分のまわりには多いとわかる。

しっかりしよう。
あしたから、また元気に生きて暮らしたいものである。