2012年1月21日土曜日

ことしのこと  暮鳥の詩など


時間がすぎる
どんどんすぎていく
図書館で借りた
山村暮鳥(ぼちょう)の詩の本を
ゆっくり読んだりしてしまって

・・・馬という詩の おなじくという詩

馬が水にたってゐる
馬が水をながめてゐる
馬の顔がうつつてゐる

・・・ゆふがた というのもある

馬よ
そんなおほきななりをして
こどものやうに
からだまで
洗ってもらつてゐるんか
あ、蛍だ

2012年というこの残酷な時の、すごしようがなく
私はばかみたいだ。


自分にできることはなんでもする、原発を止めようと思えばそうすることだと
小出先生が言っている。
みんなが自分にできる方法で原発に反対するべきであると。

それがどんなことでもいいから、できることを。
私は原発存続を問う国民投票を実現させたい。
投票こそは、だれにでもできる平和な方法ではないか。
投票所に行く。投票所に行くべきだと思う。
それってだいじな義務じゃないの、自分の近未来を定めるための。


・・・ある時 という詩

雲もまた自分のやうだ
自分のやうに
すっかり途方にくれてゐるのだ
あまりにあまりにひろすぎる涯(はて)のない蒼空なので
おう老子よ
こんなときだ
にこにことして
ひよつこりとでてきませんか


老子さんは中国の思想家で、べつに老人じゃないのでしょうけれど。
思うに、だれにでもできることのひとつに、
賢い老人の意見をジカにきく、ということもある。
そこから、今後を生きるヒントがうまれるかもしれない。
賢い老人なんて見たこともない、などと言ってはならない。
70代、80代には、みっともなくない人がケッコウいるのだ。
すくなくともうちの団地にはごろごろ、とはいかないけれど7、8人。
最近の会合で、ステキな映画のお話をうかがった。
そのお話がなんともわかりやすく暖かかったので、DVDを借りて観たけれど、
こんなきれいな映画もめずらしい。
「100歳の少年と12通の手紙」 フランス
鬱々とした気持ちからいっとき解放されるのである。

さて一方、これは賢くないわたくしからの推薦ですが。
トム・クルーズの「ミッション・インポッシブⅳ」 最新作がすごい。
映画館で観たけど、なんだってあんなに空いていたのだろう?
気の毒でならない。
だって、まーすごくって、考えるとウンどうして?と思う箇所もあるけど、
トムのあまりのケナゲな頑張りに、「言うまい!」とつい思ってしまう。
娯楽大巨篇、超オリンピック。
だってさー。
信じられないことに、発射されてしまったミサイルまで、トムは止めたのよ!?