2018年9月21日金曜日

試写を見て あの日のオルガン

 
fromМ
試写会でお会いできずに残念でした。いい映画でした。原作のつぎこさんの本をまだ
読んでいませんが、映画を見ながら、所々、つぎこさんを思い出したんですよね。メ
ルトダウンした(註・福島原発事故3・11)ということを理解できない親の私たち
に訴える堀江園長・・・とか。でも、一番感動したのは、エンドロールに流れてきた
「本間美智子」の名前です。お二人の友情を羨ましく思います。

そうねえ、幼稚園にみっちゃんは、話にきてくれた。若い母親たちに。
・・・障碍者で、働く人で、母親である自分について。

ホールの低い舞台に、深大寺の萬寿苑で買った花柄の、手縫いの 絨毯を敷いて。
ススキや買わないですむあれこれの花をみんなが採ってきてくれて飾った。
 みっちゃんと司会の私は低い舞台にこしかけ、みんなはホールの床に座った。
「母」たちは、もう文句なくみっちゃんが大好きになり、笑顔に魅せられたよう
になって、あの日の会は当然のことだけれど、大成功だった。
集会が終わるともちろん役員たちが、3階の小部屋で、ここはまたきれいな誰か
のテーブルクロスが、傷だらけの机の長い木目をかくして、みっちゃんにお礼の
お茶や手焼きのお菓子なんかを、みんなが嬉しがって、出した。
私が「みっちゃん」「みっちゃん」と呼ぶので、それじゃ自分たちには図々しす
ぎると思うらしく、「母」たちはこまった顔で「本間さん」とか「みっちゃん・
さん」とかよんで、講演のお礼を言うし、質問をして、自分たちの気持をなんと
かみっちゃんに伝えたくて、一生懸命だった。

なにしろ、みっちゃんにはオーラがあるから。