2021年4月13日火曜日

さびしい一日

今朝は、
眠って起きて、それからまた眠ってサンドイッチを作る時間を待った。
仕事に行く息子の「おそ出」の日。
遅出の日には、11時までに学校(じゃなくて会社)に到着し、
それから夜の8時まで働く、そのあいだなんにも食べない。
だから朝食にとんでもなく大きなサンドイッチを作るのである。
この、用意というのが、なかなか。
時間調整がごたごたとなんだか器用にできなくて。

食パン2枚、べつべつにバターを塗っておく。

ゆでたニンジンだとか、水にさらした玉ねぎ、クレソン、キュウリ、
ロメインレタスの葉っぱ、ゆでた菜の花、セロリにキャベツ、庭の三つ葉、
などなど、などを大皿にならべ、
ハムやベーコンは炒めておいて。

テキトーな時がくると、いつがテキトーなのか判りにくいんだけど、
食パンをトースターで適度なバタパンにする。
辛子マヨネーズを塗った2枚のパンそれぞれに、上記の野菜および肉をおき、
みんなが落っこちないように、ドッカーンとサンドイッチにしてしまう。
ニンジンとか薄く切ったセロリが、無理だといわんばかりに転がり落ちるけど、
大皿の上の戦争なので、落伍者にはけっきょくまたパンのあいだに入っていただく。

おいしいかどうか疑問だと思う毎日・・・、もうずっと息子の朝食はこれだ。
かあさん、パンを焼き過ぎないでくれる? と、今朝はめずらしく言われた。
あんまり詰め込んであるので、大口を開けなければならないわけだけど、
焼き過ぎるとパンの角で口が切れちゃうんだって。
えっ、あ、うん、そりゃそうよねー。だろうなーと。
その時は笑わなかったけど、あとでおかしくなってふきだしちゃった。

ひとりになると、ほぼ午後2時までかかって、
私は大皿の残りを、少しづつ1枚のパンの上にのせ、
けっこうおいしいじゃないのと、思いながら食べる。
バターは塗らない。マヨネーズもなし、緑茶なんかで・・・・、
もう1日中ぼやーっとしている。

とにかく、転んだあとがまだ痛いので、ぼんやりしていようと思う。
ぼんやりがいい、動かないで1日すごせば・・・。

ぼんやりは、慣れないせいかもしれないが、さびしい。
そうすると私としては、玄関の本棚から見知らぬ童話をぬきだしてきて、
今日はそれが、宮川ひろ作の「おとうさんのおんぶ」だったけれど、
この本っていつ家にきたのだろう?とフシギなのが不思議。
それでも懐かしく読んだ。
なつかしいのもあたりまえ、宮川さんの童話っていつもなつかしいのだ。
よくよく見たら、図書館が放出した古本だった。
せっかくもらって家に持ってきたのに、忘れちゃったのかなあ、
若いころの伊勢英子さんの上手で可愛い挿し絵の本・・・。

雨の日だった。降るような、降らないような、灰色の誰もいない日。