2021年4月29日木曜日

のんびり志向

地震がこわくて、二階の本棚をきっちり整理。
この本棚は壁いっぱいの作り付けだから倒れてはこないはず。
そこに隙間なく本を詰め込んだので、
どんな本だって飛び出して来られないんじゃないか、
と思うけれど、どんなものでしょう。
一応そうやって備えて、あとはまあ、なりゆきまかせで、のんびりしたい。

のんびりってむずかしい。
私としては空をみて風をさがして庭にやってくる雀を待ったり。
うちに来る雀はキャッチボールのミットにおさまるボールみたいに、
生垣(隣家の)めがけて吹っ飛んできて、毎回すぽっとそこに着地。
粋でカッコつけてる様子がどことなくチープサイドふう。
チープサイドはロンドンは下町の雀であって、ドリトル先生の秘書格だ。
うちの?雀はみんなして、急降下し垣根のミットにおさまるとスグ向きをかえる。
私はドリトル先生じゃないから会話ができなくてホント残念だ。
見ればみんな終始びくびく、大きな鳥も中くらいの鳥もいないと判ると、
なんだかもうやっとこさ、
私が蒔いておくパン屑を食べるのだ。毎日のことなのに。

ペテルブルグにいた雀たちは、ガリガリにやせちゃっていて、
私の手からパンくずを受け取って食べた。
前代未聞の雀だと思って、遥にきいたら、
食のチャンスがないから、ペテルブルグじゃ雀はえり好みしないのよと言った。
そうかぁ、考えてみればここがスターリングラードという名前だったとき、
ドイツ軍の包囲下で、飢餓と戦い壊滅を防ぎ大勢が死んで・・・だから今だって、
なんとなく雀なんかにかまっていられない気風なのかも。

そういえば、うちの庭にやってくる日本の雀さん達も、
ひところの雀よりうらぶれて見える。
なぜだろう、春なのに今じゃ食のチャンスが少ないのかしら。