2021年8月12日木曜日

バイブル

忙しいのと視力が極端におちたのとで、
最近の私はふたつの本のあいだを行ったり来たり。
ひとつは図書館本館が捨てた本。ひとつは建築事務所が100円で売った古本。
いや、どっちも建築事務所が100円で売った本なのかしら。

わからないのは、なぜこの本を、買った人が手元から離したかだ。
  鎌田慧の「ぼくが世の中に学んだこと」(筑摩書房1992年)
  ピースウォーク京都の「中村哲さん 講演録」
    平和の井戸を掘る アフガニスタンからの報告

鎌田さんは私が早稲田の学生だった時、文学部の露文科にいた人だ。
すれちがったことがあっただろうか。
私もロシア語をとっていたから・・・。
でもなんて、なんてよくわかる本の書き手になった人だろうか。

中村哲さんの記録はほかにもいろいろあるとおもうけれど、
このピースウォーク京都の講演録がいちばんすばらしいのでは、と考える。
そう思わせる力がこの本にはある。
講演も素晴らしいが、会場満杯の参加者も、生き生きと正直で、
老いも若きも中学生だって横にいたかったなと思わせる人たちなのがすばらしい。
2001年12月9日の話である。
京都ノートルダム女子大学ユニゾン会館だった。

行けるはずもない。
幼稚園の園長だったし、私って中村さんのことはよく知らなくて。