2013年9月14日土曜日

あした「ガゼルのダンス」で


あしたは「ガゼルのダンス」でタケシがひとりライブをする。
池の上の帽子屋さんの薄明かりのなかで。
店主の秋山さんがつくったフライヤー(ちらし)は、ロマンティックなものだ。
彼女の帽子のどれかをかぶって演奏と息子がいうから、
それもおもしろくて・・・。

岩崎菜摘子ちゃんが暁子さん(お母さん)と来てくれる。
智人くんもお母さんのみっちゃんと来る。
遥も九月末まで日本にいるから、
「ガゼルのダンス」に行って秋山さんたちに会えるのだ。
息子が働いた先で年上の友人になってくれた森さんにも
また会えるだろう。

はじめて出会う人にとっても、
みょうに居心地がいい「ガゼルのダンス」は、
むかし床屋さんだった。
なぜかは知らず床屋ってのは昔から洒落た感覚のものだが、
この変形の床屋っぽい店を女の子が不思議につくりかえたのである。
帽子をつくる器用な、芸術的な手でもって。

菜摘子ちゃんの作品は雑誌の表紙を飾るようになったし、
みっちゃんは家族新聞「すいとんの日」を閉じる。
「すいとんの日」最終号はおどろいたことに300号。
家族と友人たちがその作業の終了を惜しみ、新しい出発を祝っている。
反核家族と宣言し、新聞を手書きで300号だなんて・・・。
なんてまあ、みっちゃんは努力したことだろう。

私のところでは、今朝、長男が父親を病院から自立型老人ホームへと引越しさせた。
以前崩壊した家族なりの、それぞれの努力がとりあえず実る日。
ああ、それでも、だれの人生だって、
悲劇を抱えたまま、そのままずっと続いてしまうのだろう。
しかし、そこに小さいスキマを見つけ、工夫してこじ開け、
苦しいくらしを自分たちらしく、笑いながら過ごしてみよう。
へんてこりんにちがいないけど、人間的な日常をカラカラとつくりだそう。

二男はひとりでライブをする時・ライフイズウォーター・と表示する。
してみると、彼にとって人生は水なのかしら。
そんなこと言うなよと、私は時々思うんだけれど。

ライフイズウォーターの連絡先・電話だと090・8518・3724