2012年10月7日日曜日

多摩市民塾ひさしぶり


5年ぶりに朗読教室にもどる。
みんなにあえて、なんだかうれしい。
といっても今年度の抽選をくぐりぬけた人たちだから、
私が知っている人は3人だけ。
昔の人が来てくれないかなーと思っていたので、
笑顔を見つけたら、やはり、ちょっとホッとしてしまいました。

月日がたったのか、今がそういう世相だからか、
病気の人が26人のクラスに幾人もいるということが不思議だけれど、
考えてみれば、クヨクヨ暗くなっていないで、外にでて、
なんとか自分の事情を改善しようという人は、
私の辞書では英雄である。
そういう気のもちようだと、ヒトは表情からして優しい、いい感じの人になる。

自己紹介をしてもらった。
それで、さしあたりみんながコロコロ笑える人になればいいのかなあ、と。

闘病はくるしい。収束しない原発はこわい。
この世はおそろしくヘンで、信じられないほどばかばかしい。
それに対抗して、さからって、はっきりと今を生きる。
じぶんらしい時間をじぶんで創る。
せめて二時間。ここで。いまのいま。
日本語をさまざまな方法でつかって、すきな文章を朗読して。
がんばるぞー。
だって社会人のクラスはそのためにあるわけでしょう?

その人の事情はその人の権利である。
声がよく出なくても、舌がもつれても、心が硬直していても、
そういう人が多いければ、そこからみんなで出発、と私は思う。
笑う門には福来たる、なのだ。