2012年12月19日水曜日

選挙のあとでライブの話


天にたいして
やや ななめ
地にたいして
ややななめ

この巨大なシャクトリムシの
口の先から
ぎんの糸が一本
まっすぐに
地球の中心までとどいている

風に鳴る鳴る
銀の糸

   
まど・みちおさんのこの詩を読んだら、
選挙のせいでがっかりし痛んでいた心が、まあまあ、と少しおさまった・・・。
ななめ、ということばで想うのは、ウラジーミル・マヤコフスキーの詩句だ。
ずーっとむかし、エレンブルグの本でみつけたのである。

     私は自分の国に理解されたい、しかし、私は理解されないだろう。
     よろしい、私ははすかいにふる雨のように、故国の端を通っていこう。

よろしい、と少数派なら、幾度も思うことはあるだろう。
はすかいにふる雨のように故国の端を通るのだ、と。

そして私は、さがしていた歌い手をみつけたことを思い出した。
金曜日の夜、ピン・ポン・パンクのアサくんのライブで、やっと彼に会えたのである。
西村卓也の弾き語りが「よくわかる気がする」人は多いはずで、
Life is water と組み合わせて、私もライブを主催してみたい。
ロックをすこしばかり私の友人たちのほうに近づけて。

三月か四月にとおねがいしたら、よろこんでと言ってもらえた。
風に鳴る鳴る
銀の糸

そういうことを魂の糧に、めげたりしないぞという生き方だってある。