2012年12月20日木曜日

選挙こそ巨大で偉大な意識調査だ


五日まえの私は今日の私と、それほど変らない。
選挙前の日本人も選挙後の日本人も、おなじヒトだ。
べつに。

選挙の前,われわれは、
胡散臭い「意識調査の結果」をきかされる。
私は思う。
選挙こそは、巨大で偉大な意識調査だと。
今回の選挙は、「意識調査しただけじゃないの」と言いたいぐらいの惨状だ。
こんな貧相な選挙で、憲法や原発の未来を決定されてはたまらない。
じょうだんじゃないでしょ。
投票率59・32%。
40%もの人が投票所に足を運ばなかった選挙!
そのうえ投票した中でも白票が異常に多い。無効投票戦後最多。
朝日新聞を読んだらそう書いてあった。
それだけの国民が、どこにも(自民党にも)票を入れなかったのである。

しかも、
投票率が議席数に反映しない。
それはもう憲法違反なほどに。
「この選挙はしたがって無効である。」
そういう訴訟をはやくも弁護士たちが起こしたそうだ。

すがすがしくない、子どもに顔向けできない、日本のズルイおとな。
原発OKかNOか。
「国民の命と国土」の喪失・被爆するから住めない場所化する・をどう防ぐか。
そういう選挙だったのに。
投票所に行かないのってよくないよー。
だから当然みたいに、ついでみたいに憲法まで変えようとされるのだ。

「圧勝」という文字を無頓着につかうマスコミは、
原子ムラの住民で軍国主義者だ。そう思われたって仕方がないでしょ。

自民党に投票しなかった人は多い。
全有権者(投票権をもつ人)ということで計算すれば、
小選挙区で24・67%、
比例代表なんか15・99%
それしか自民党は票を獲得しなかった。
自民党支持者って少数なのである。
なにが「圧勝」だ。

議席はマジックでとったかもしれないが、
民意はべつのところにある。

「圧勝」「原発続投」「憲法を今こそ変えよう」
自民党とマスコミは鬼の首でもとったような顔でそう言う。
しかし、べつに巨大な民意を反映してるわけじゃない、数が合わない。
新聞だってそう書いている。
新聞って、読みきれないほど記事が載っているけど、
おなじ新聞紙上でべつべつのことを書いたりして。

選挙戦という。
「戦」に負けたのは実害もあるし、よろしくないが、
実数でいうと、原発絶対反対は多数派である。
私たちが選挙まえと変らなければいいのだ。
ずーっとデモを続け、識者の知恵をもらい、頭脳をみがき、工夫もして。
なんとかしてがんばろう。
子どもたちの健康のために、若い母親たちのために。