2021年7月3日土曜日

雨が降る日に

びっくりしたことに、スズメってミカンを食べない。
半分にしたミカンをパンくずの周りにおいたら、
警戒して、こわごわ、横にあるパンをつっついて、もうビクビク。
あんまり居心地がわるそうなので、
ミカンはかたづけたけれど、むかしはヒヨドリがりんごやミカンを、
たしかちょんちょんと食べたものだ。
だから、私はこの柿の木に林檎なんかつるしていた。

いまうちの四角いちいさな庭は、スズメが占領して、
それはそれで制空権ができ、ほかの強そうな鳥は寄ってこない。
息子がいうには、こんな雨の日には、柿の木の葉っぱの裏にかくれて
雨をよけているんだとか。
そういえば、葉がちらちらと光りみたいに揺れている。
不規則だ。
文字も小鳥もよく見えない。

手術をしよう。
なんとかして。

午後になってブックオフに行く。
さがしている本は見つからない。
脚立(きゃたつ、懐かしい単語)に腰かけて、
別の本を読み、・・・その本を買う。
「子ども達へ、今こそ伝える 戦争 子どもの本の作家たち19人の真実」

19人・・・長新太と、山下明生、の本は持ってる。
とくに長新太はホンモノの変人なので、
私なんかよくわからないのに、
なんだかもう完全にこれこそ「ヒト」だという気がして、
つい、見ると買ってしまう。なんさつも持ってる。
愛読なんかできもしないのに。
この本のトップバッターはその長新太さん、まず読んだけど脚立の上で。
よくわかる、でもやっぱりわかったわけじゃない、という書きっぷり。
プロってこういうことなんだろうかしら。

と、つい買ってしまった。
1800円が891円になっていた。