2011年8月21日日曜日

雨の日曜日

みっちゃんのスケールの大きい母上を訪ねる日。

六〇年も前の小学校の入学式。
この人は記念写真撮影の時、 横にきた小さな子どもに、
カリエスからやっと回復した瀕死のみっちゃんをグイとおしつけて頼んだ。
「みちこです、なかよくしてして。おねがいね。」
必死のお願いは命令にちかく、ビックリしてこわくて、「ウン」 と私は言った。
いま思えば、
あの時、あの必死の母親は、まだとても若い人だったのだ。