2012年11月14日水曜日

メタセコイヤ通りの秋


メタセコイヤ通りに面した土手のうえに
私の家がある
赤いポストがあるメタセコイヤ通り
手紙をだそうと歩くと
今日の昼間
空はすっきりと群青色だ
風がふけばザザーッと
公園で大木の葉がざわめき
たくさんたくさんの木の葉が
枝を離れ
ワーッと渦巻き
ああ、いともかるがる空へと飛んでいく
遊んでいるみたいに
あんなふうに幸福そうに
命が
わたしから離れていくのだったら、
どんなにいいだろう
どんなに楽しいだろう
そんな風の秋の日

あとすこし
あともうすこし時間がたつと
メタセコイヤの樹は
ゆかいな黄色からあたたかい煉瓦色になる
この通り全体が燃えるような色になる
そうなったら私の毎日は
「幸福のお隣さん」ということね

それだけだってとってもいいことね