2012年11月28日水曜日

都知事を選ぶって


昨日の夜、がたがた震えながら日比谷野外音楽堂へ出かけた。
寒いっ。
「いい会でしたよね」「ほんと、いい会でした」とまあ言いつつ、
終わって、がたがた震えながら、見知らぬ人と地下鉄をめざして早足で歩いた。
「宇都宮健治さんと 東京から脱原発を!大集会」
そういう集会があるときいてむりやり参加したのだ。

五時半から七時までの集会。こんなの無理だ。
たいていの若い人は職場で働いている。
ヒマ?な老人は来たらカラダを悪くするだろう。
こどもがいる主婦ならいちばん複雑で忙しい時間。
なんでこういう時間設定をしたのか、大集会と書いてあったけど、無理でしょうよ。
責めるわけじゃないけど、ばかげていると思う。
「小集会」と名乗るともっともっと参加者が減るのかしら。

まあ寒くって、舞台に出てくる人出てくる人みんなが、寒いでしょ、という。
そりゃ、寒い。どうしてか、よくわかんないけど冷風がふ、吹きおろしてくる。
でもなんだかいい会だった。みんなにこにこして。

思いがけなくも、驚くほどいろいろな党派の人が話したのである。
宇都宮さんって、見たとこ小柄で穏やかそうだけど、
けっこう強靭な政治力の持ち主なのだろう。
日本弁護士連合会の会長だったのだ、あたりまえか。

だからまず弁護士が話す。宇都宮さんの東大時代からの先輩。東大卓球部だったとか.
共産党の議員が演説。なぜだか志位さんじゃなくてホッとする。
社民党の福島瑞穂さんも登場。小柄でびっくり。
宇都宮さんも小柄だけれど、もっと小柄。威圧感がなくてトクかな。
民主党都議会議員もきたから、びっくり。
都議会民主党としては、都知事候補を特定せず、と決めたんだって。
したがって彼女、美人の大河原さんは宇都宮さんを推すのである。
脱原発。格差是正。反石原慎太郎。
引き止められたけど民主党を離れてみどりの党へ入りましたという元衆議院議員も、
脱原発をかかげ宇都宮さんを都知事に、と語った。
作家広瀬 隆さんが傑作。
共産党になぜだか嫌われている広瀬 隆ですという。
こないだなんか地方の講演会に出かけたら、共産党のクルマが迎えに来た、
乗っていいのかなーと考えちゃいました、などという。
共産党員がいっぱいそうな夜なのに、会場爆笑。
広瀬さんは自分は「脱原発ではない反原発です」と断言。
ピリリっとした人である。そうよねー。私も自分は「反原発」という感じ。
ルポライターの鎌田 慧さんは怒っている。
「なんで石原慎太郎が後継者を指名するのか、余計なお世話じゃないか。」
勝手連のお母さんは、主婦らしくて、みんなの共感を呼んだし。
その他その他で一時間半の集会は、寒いのにけっこう早くすぎてしまった。

宇都宮健治都知事候補の
「人にやさしい東京をつくる会」の会長は上原公子さんだという。
国立市長だった人である。うまい人選。
多摩市で講演をきいたことがあるけれど、賢くて強い自由人という印象の女の人だった。
こういう民主的な元市長に都庁で活躍してもらえたら、と思う。

作家の発言に、
政治の方向をえらび、政治家をえらぶのは、権力者やマスコミではない、
政党でもない、都民であり国民である、人々が選ぶのである、
そこをまちがえちゃいけないというのがあった。
けっこう大変でむずかしい指摘である。
そのせいかどうか、
宇都宮健治さんは、今回政党の公認を廃す、受けないという立場らしかった。