2013年5月14日火曜日

ホーリネス系教会にいく


英語のクラスが火曜日に始まると、
「あなたはゴールデン・ウィークのあいだなにをしていましたか?」
いつものように問いかけられる。
富士山に登った人もいたし、掛川の古典的温泉へという人もいた。
孫と遊園地へという人、映画を見たという人。なんにもしなかった人。
私もやっぱりあれこれしたけど、
ゴールデンウィークのあざやかな記憶というと、「集会」見物だった。

「堀の内教会へ行きました。憲法を変えることに反対する勉強会でした。」
と、私は言った。
でも私は教会だけじゃなくて、あっちへ行きこっちへ行きしていたのだ。
英語でしゃべれないだけで。


4/26
町田で都知事選に敗れた宇都宮健児さんの講演会が行われた。
「日本・国民のこれから」というタイトル。
2011年3・11の大震災・大事故以来、
私たちはこれからをどう覚悟し、どうきりぬけていくのか、考えない日はない。
どうだっていいや、なるようにしかならないと思う日がほとんどでも、
すこしでも見通しをもって、と、やはり思う日もある。
宇都宮さんのお話をきちんときいたのは初めてだけれど、
これほどの人物はめずらしいと思う。
百選練磨の弁護士たちを統率する「日本弁護士会」の会長だったというのはスゴイ。
貧困問題専門という過去の弁護活動歴。
気持ちがこまっている人のほうを向いているのだろう。
それでいて上下左右にしたたかな人脈、弁護士だから。
法律のめんどくさい解釈など、職業柄、平気の平左衛門。
現行憲法重視。論理的で話もわかりやすい。


4/28
1952年、4月28日はサンフランシスコ講和条約発効記念日。
今年は記念式典から退席する天皇夫妻に、
「天皇陛下バンザーイッ!」
会場のだれかの掛け声にのって、アベ総理等が万歳をあびせた。
まともな神経の持ち主ならば、
「そういうことを致しますがよろしいですか」とあらかじめ了解を得るのが礼儀だ。
自民党は「憲法改正草案」で、天皇を「象徴」から「元首」に規定変えしようとしている。
もしかしたら国民投票の結果、日本国憲法はそんなふうに代わるのかもしれないと思う。
この日、私は日比谷図書館で行われた沖縄の人の講演会へ出かけた。
サンフランシスコ講和条約締結によって、日本は自由を獲得したが、
沖縄、奄美大島はアメリカの植民地にされ、以後どれほど不平等に苦しんだか、
投獄3回みたいな、ずっと抵抗してきた人たちがデモ行進を前に壇上から語る、
抗議集会、気がつくと講演会ではなかった。
翌日新聞を読むと、集会の後のデモ行進は、参加者400人だったという。

5/3
日本ホーリネス教団・堀の内教会の「改憲を許さないための集い」へ。
講演はクリスチャン新聞編集長の根田祥一さん。
主催者の挨拶がすばらしいと感じた。
教会の小枝牧師さんが挨拶されたのだったけれど、
冒頭から、この堀の内教会の歴史を語る、というもの。
はじめは教会も戦争協力を行ったと述べられ、
ホーリネス系教会は戦後、教会の戦争協力を公表、
二度と過ちを繰り返さないと組織をあげて誓ったと、話された。
短いお話だった。
戦前信者たちによって建てられ、弾圧をうけて崩壊し、戦後やっと再建した、
そういう堀の内教会の板の上で耳にする歴史。

そういえば宇都宮さんは、4/26の講演中、
創価学会は憲法を変えることにまだハッキリ賛成していないと話したが、
それはもっともなことだと思う。
創価学会理事長であった戸田城聖さんは戦時中投獄されていた。
信仰をもつ人たちにとって、神や仏を天皇の下におく思想は、
受け入れがたい深刻な問題にちがいないと思う・・・。