2013年5月29日水曜日

エイゴの日


けっきょく、いつまでたっても英語なんかおぼえられない。
くさりながら、洗濯をし、
休んでしまおう、それはダメだと、
気になっていた革靴をそれなりの洗剤で洗い、
ふだんは見向きもしないガラス瓶などをスッキリきれいにし、
そのスキマでもう百回は読んだにぎやかな小説を飛ばし読み。
それから英語の辞書をだし、
作文のための紙をさがしまわり、
6Bのエンピツは削らず、
そうだ、レトルトのカレーがあったっけ、
あれでお昼ごはんと
お昼ごはん。
それからいよいよ英語だと思うのに、
嫌だからまた、あれこれ逃げまわって。
いやいや今度こそ英作文だと
決心し、
そんなわけで英語教室に出かけたけれど、
クルマだから。
買ったばかりの息子の方向指示器が、
たのんでもいないのに右だ左だといって、
OFFを押しても黙らない。
うるさいなあと、
目的地までムリに自分で走るわけだけれど、
なんで機械が「停止」と日本語表記じゃないのかわからない。
エイゴの教室で思う。
みんなのいうことがサッパリわかっちゃいないのは
たぶん私だけなんだろう
どうしよう。
わからないのが耳のせいだか頭のせいだか
今の私には微妙にわからない。
それから思う。
まあいいや
聞いていよう
それがエイゴなんだろう、
ばかばかしいけど
しかたがない。
エイゴ関連の一日のどこが面白いんだかわからなくても、
もしかしてまた、
遥がくらすオランダに出かける日には、
飛行機や外人や見知らぬ国の電車やらが、
まったくもってキョウフなのだから、
そのありもしないかもしれない未来のキョウフにしばられて
というのが、
けっきょく私の
脅迫観念にしばられた
通過儀礼なのかも、なんだから。