2014年4月8日火曜日

朝食の会話


仕事に出かけるタケシが、黙々、パンを食べている。
「よいしょ」という。
蜂蜜をスプーンですくって、パンにかけたのである。
「ずいぶんと重たいもんなんだろうね、蜂蜜って」
なにを考えているのか、タケシさんうわの空で、黙々。
また「よいしょ」と。
今度はハムエッグを三分の一ぐらい、自分の皿に移したのだ。
「卵ってのも、あんたには重いもんなのねー?」

アンデルセンの王女もかくやとばかり。
疲労してるんでしょうね、日々の労働のもと、さぞかし。

見れば外は百花繚乱、さわがしい春だ。
空気がもったり。それでいて寒い。