2018年7月17日火曜日

本ができた。


朝日新聞出版から、本が送られてきた。
みるからに丁寧な手の入った「君たちは忘れない」の新装復刻。
映画化を期に、37年前に書いた疎開保育園物語が、
よみがえった・・・。

「あの日のオルガン」

読んでみると、
書いた時と、今では、読後感がちがう。

若くて落ち着いた上坊真果さんがずーっとついて、
丁寧な仕事をしてくれたので、本は映画化の帯をまきつけて、さらに暖かい。
なぜ37年も前の本が復刻なのか、
今、ていねいに、ていねいにこの本を作りなおすということは、
本書を書いてからの、先の見えない私個人の、灰色の網目をほどいて、
いまは亡き保母さんたちの歴史に、しかるべき明るい光をあてることだったのだ。

ヒト運に恵まれて、可愛い本ができた。