2013年3月21日木曜日

なにをくよくよ川原の柳


病気になったから寝てばかりいて。ラクである。
働いていないし、いまさらクヨクヨなんかしない。
家には野田さんもいてくれる。
ハンカチほどの庭に白いラナンキュロスなんか植える。
青いネモフィラ、白いヒヤシンス、クリスマスローズと水仙と、それからなんだかなんだか。
多すぎちゃって、がたがた、あわない。
だからしょっちゅう、鉢の位置を私は動かす。
それでまだ気にくわない。
風が吹いたり、柿の木の枝が芽吹き始めたり。
春だ、春風がほんとうにあたたかい。
私の庭の柿の木は、二月のはじめ、シュールな形に伐られてしまい、
アッとおどろくようだけど、葉っぱがちょんちょん姿を現してくれたのがうれしい。

野田さんが働き口を得た。
離婚して、50歳をすぎていて、彼女がここで働きたいという場所。
週に三日というのもいいじゃない?
いろんなところを落ちたあとなのだ。
すごい。

しかも、しかもというとおかしいが 、4/14のライブの会場が競争で取れた!
抽選で勝ったのだ。
出演者も、おもしろくって、私の英会話初級クラスのエドワード先生が、
ドクター・スウスの絵本を朗読(韻をふんで)、スクリーンに絵本。
このお願いをするのに私なんか、ついに始めから終わりまで日本語。
エドワード先生はUCLAの演劇科でティム・ロビンスと同級生だったという猛者である。
日本語のほうは、私の朗読のクラスから中さんとみっちゃん。
弾き語りはふたり、息子と西村くん。
中さんは演劇的な朗読ができる。
みっちゃんはリアルで思慮深い朗読をする。
私の息子はヘンな奴で、西村くんは若くて渋い。ふたりとも儚くユーモラスである。

年を重ねることのよさは悩まなくなることだと思う。

わかれた夫が一人ぐらしで破滅寸前になり、彼の妹の気が優しい秀子ちゃんと、
横浜の病院のケースワーカーに今後の相談をしに行った。
息子たちは4月4日に二人とも仕事を休んでケースワーカーに会う。
数えれば離婚して20年近くが過ぎたのである。
10年ひとむかしといえばこれはふたむかし・・・。
彼の友人たちにもそのあいだずっと心配をかけた。
私は大丈夫だけれど、秀子ちゃんは病身、彼女の夫は入院中。

私たちはなんのために、このかくも残酷な人生からたえず学ばねばならないのだろう?
・・・よく学ばなければ、許してもらえないと脅かされ続けるからではないのかしら。
貧乏人の無力を許さないのは誰だろう?
神様だとはとても思えない。
文科省がつくりあげた当代日本人が襲いかかってくるという感じ。
老いも若きも官僚主義が洋服を着て。非力な者には残酷無関心で。
そうして、そのなかの一人でもある自分がまた、自分自身をつぶすのである。
この仕組をなんとかして、といつもいつも思う。
人のせいにしたってもう始まらない。

そういう枠組みのなかで、へんてこなライブをやって、
花をたくさん植えたからってなにがわるい?
春風春水一時に来たるというのが私の心意気である。