2013年3月3日日曜日

TIC/修了式で(初級英会話)


修了式の発表。
私たちはエドワード先生の少年時代のテキストをつかって、
台本をつくり、15分ばかりの寸劇にしたのであるが、
けっこう大変な経験であった。

大変の一番は私がこねあげた台本にある。
さいしょ、絵本の絵とエイゴの文字をみて、
語呂合わせみたいなことだ、カンタンかもとつい思ったら、
rhythm rhythm とエドワード先生がさかんに言う。
語呂合わせだからといって、ドクタースウスの詩は韻をふんでいるのだから、
リズムがだいじ、リズミカルに暗唱すべき、とそこは変えられないのである。
リズムをrhythmと言われて、私などポカンとし、
なるほどエイゴじゃそう発音するのかと感心するレヴェルなんだもんね。
初級のクラスなんだぞ。
韻を英語でふみつつ、物語の人物になってセリフを言う、なんてことは無理である。
これは大変なことをしちゃったとスグにわかったけど、もう手遅れ。
時間がないから台本も変えられずひたすら強行するしかない。
初級だというのにとんでもない高級ワザ。
すごくクラスメイトに苦労をかけた。

一位にのみ賞品が渡されるが、二位だったのが残念。
初級にあるまじきワザをつかったというのに。

いろいろなことがあった。
おどろくほどユーモラスで素人ばなれしているクラスメイトが2人も3人もいて、
練習ではその人たちを見るのがみんなの楽しみだった。
上手だしケッサク、まあおかしくて、rhythmical な時間が流れる。
あの人やこの人にこんなセンスがあるなんて誰も知らなかった、もうけた。
こういう埋もれた達人ってけっこういるものなのですね。
感動的だと思ったのは、声が思うようにでない人で、
舞台に立つなんて初めて、メイワクをかけちゃうとすごく悩んでいた。
でもがんばり通すすがたや態度が勇敢で、かわいらしくて、
学ぶところの多い人たちだった。
素直、謙虚、
そして never give up 投げ出さない。

修了式が終わったあとの謝恩会で、
各自のすわる席をくじ引きにしたのはとても残念なことであった。
クラスがばらばらになってしまったし、お世話になった先生とも離れてしまった。
今季でお辞めになる先生とも離れる、新しい先生とも離れる。
私たちのクラスの授業はつねに4時から5時半まで。
主婦も多いから、夕食時で、急いで帰宅せざるを得ない。
親しく交流するチャンスがまったくなくてそれがこの一年残念だったという声もある。
私はエドワード先生の講評をみんなで聞きたかったなあと思って。
練習をずっと見守ってくださったのである。
客観的な、そしてやさしいアメリカ人である。お礼だって真っ先に言いたい。
国際交流をうたう組織なのだから、そういう人情をまずだいじにしてほしかったと思う。