2015年1月22日木曜日

1/18、雨宮処凛さんを招いて


日曜日に、雨宮処凛さんを招いて小集会を開いた。
主催は私、司会も私。
自分の欠点ばかりが目立って恥ずかしく、集会のデキがわるかったと苦しかったが、
しかし、翌日がイスラム国ビデオ声明の日であったから、考え直した。
参加者は、日本が陥った深刻な事態に正面から向きあったはずだ。
雨宮さんがイスラム教について、雨宮さんなりの考えを質問に答えて話したからである。

そこで私の耳には、イスラム教徒は身内が殺されたら7代あとまで復讐するという
具体的な話だけが、コーランがそれを許すのだから、という語とともに、残った。

こういう記憶の仕方は多くの人がそうで、それにも考えさせられた。
ふつう私たちは覚えやすいことだけしか記憶できない者だ。
復讐される。7代あとまで。
雨宮さんが頼んだわけでもないのに、私たちがこういう覚え方をするのは、
集団的自衛権拡大が現実のものとなり、平和憲法がこうも破壊されれば、
日本はアメリカの軍事場面での御用聞きになる、いや、もうそうなり始めた。
そうなればアメリカの敵は日本の敵、少なくとも敵はそう考えるだろうなと不安である。
アメリカの敵はいったいどれほどいるんだろうか。
話し手の言葉は、聞き手の知的土壌に落ちて、記憶となる・・・。

1月21日の東京新聞に、
日本政府と国民へのメッセージ としたビデオ声明文が全文掲載された。

これをジカに目で読んで、安倍首相の軽挙妄動にゾッとした人は多いと私は思う。
前日の1月17日、安倍首相はエジプトで演説。
イスラム国がもたらす脅威を少しでも食い止めるための二億ドル支援だと強調した。
声明文は、安倍首相の中東政策演説に対する回答 のかたちである。
かんたんな文章だ。私たち国民にあてたメッセージでもある。
読んで、国民として自分なりの解決策を考えてみてほしい。

 
               ビデオ声明文全文 

(映像で)
日本の首相へ。日本はイスラム国から8500キロも離れていながら、進んで十字軍に
参加した。われわれの女性や子どもを殺害するのに、そしてイスラム教徒の家を破壊
するのに、得意げに一億ドルを提供した。
したがって、この日本人の命には一億ドル掛かる。そしてまた、イスラム国の拡大を止
めるために、イスラム戦士と闘う背教者を養成するのに一億ドルを提供した。それで、
こっちの日本人の命には別にもう一億ドル掛かる。
 日本国民に告ぐ。おまえたちの政府はイスラム国と戦うのに二億ドル支払うという愚
かな決定をした。おまえたちには、この日本人らの命を救うのに二億ドル支払うという
賢明な判断をするよう政府に迫る時間が72時間ある。さもなければ、、このナイフが
おまえたちの悪夢となるだろう。
                                               (共同) 


私たちには私たちの国是がある。
憲法である。憲法は、憲法に服さない者には公的任務を与えないはずだ。
我が国の憲法はわが国が一切の戦争に加担することを許さない。
武器の売り買いも禁止である。

安倍首相の軽率、彼らの言葉で言うなら「得意げ」な言動が、日本をイスラムの敵にした。
責任をとって速やかに退陣する以外に、この失態をどうやって安倍さんはつぐなうのか。
そんなことじゃない非軍事支援のつもりだったと大臣たちが騒いだところで、
外国人には外国人の受け取り方や論理がある。
人質解放の方法だって、水面下では、国によってさまざまというではないか。

私たちは日本人で淡泊な民族だ。7代継続して復讐をとは考えない。
私たちは暴力を恐れる。復讐もいやだ。
だからこそ、いかにカタチばかりのものになろうと、オンボロになった憲法にもどっていくのだ。
平和憲法をいま一度新しく掲げるのだ。

安倍首相に言いたい。
憲法を守れ。
即刻退陣してこの不始末の責任をとってほしい。