2012年7月25日水曜日

クラシックなくらし


息子からきいた彼の休日。
労働がやっとおわった金曜日は深夜まで、
音楽の友人たちと、
ろくに家具もない自分の下宿で「よばなし」。
話しがうまい人ばかりで、みんなが大笑いしどおしだったとか。
それから、つぎの日の夜はライブでひとり演奏。ライブは彼の兄の主催だった。
打ち上げがあって、電車がなくなり、こんどは友人宅でまた徹夜の「よばなし」。
はじめの友人はみんな年上、おとといは年下の知り合いだったとか。
やがて休日が終わると、またも彼らは、
息子も友人たちも、おそらくは虚しいのだろう労働にもどっていく。
それぞれの果てのない努力へと。
べつのなにかを一心になって続けるために。

あとになると、あれが詩のようなくらしというものだった、とだれかが書くのだ。