2020年11月18日水曜日

日も暮れよ

きのう寝たのがあけがたの4時だったので、
どうも、私の黒いセーターの破れ目みたいに、オンボロな時が過ぎる。
3時間ねむって、目が覚める。
起きはしたけれど、気がつくとソファでまたねむっているのだ。
昼間なのに、眠くはないのに。

夕方、暗くなってから、買い物にでかけた。
宵闇のむこうを、もはや影になった子どもたちが、走っていく。
にぎやかな声が坂道をのぼる私のところまでとどく。
そういう夕方は、とても冬らしくて、
ひとり歩く時間が友だちのようだ。

大きな樹の下いっぱいの枯葉、大空には不安な雲、
橋の下の道路をまがりくねって自動車がどこかへと急ぐ。
行きかうこの街の人々も、不意に聴こえた若い声の切れ端も、
あたたかく、すぐさまむこうへと遠ざかってしまう。
そうやって時間がすぎた。