2020年11月24日火曜日

みんなで遠足

朗読の発表会をやるはずだった日に、みんなで神代植物公園に行った。
なんて月日が飛ぶように過ぎることだろう。
一日の半分を半午睡、こんなことばってあったかしら、大規模修繕で
室内に閉じ込められているので、
よくわからないうちに今日という時がきてしまった、ーあっというまに。
幼稚園の遠足の時のような。そこから恐怖と不安を除いたような。
私はいつも子どもの時、遠足がきらいだった。
遠足も、運動会も、学芸会も、苦しくて悲しかった。
年をとるということは、苦痛が引き算のように消えることで、
みんなと過ごす時間が、とっても、のびのびとしておだやかだ。

花のない桜の古木。砂利とそれから湿って黒い土の道。
冬はたかい木の梢がいいなと思う。小鳥や鴉がおなじ大きくて平和な空間にいる。
樹木の彼方は青い冬風の飛ぶ大空で、そこは太陽の輝く秋晴れ。
歩けば冷たい風が吹く、おひさまはきらきら、ベンチをみつければ温かいのだ。

懐かしい広大な枯れてワラの色した芝生、巨大なパンパスグラス。

・・・みんなで、ばらばらと歩くのは、楽しいことなのね。
たぶん、すこしづつ自分の趣味やこだわりや生きがいを、仲間にゆずる、
そういう・・・それぞれが失う時間が、遠足をステキにしているのかもしれない。
合計がしあわせを創り出すのだ。
こどもだと、そうはいかない。
こどもだと、不幸なのだ。

帰りのクルマの中で、不思議なことが起こった。
おもたく黒々とした横雲がクルマの前方の空にあるので、
その存在感があまりに重たいものだったので、地震になりそうと言ったら、
夜、ほんとうに地震がきた。
デヴォラ・ディスノーの話もしたら、もう何年もあっていないのに、
携帯電話にデヴォラさんから、夜、お元気ですかと送信されていた。
彼女はアメリカ人で、ずーっと前から深大寺の一軒家に住んでいる・・・。