2020年11月9日月曜日

ユーモアとの折り合い


ソファに移動して、ロビー・ロバートソンの自伝を読み
眠っていたことにきがついた
このまま死んでもいいかなと思う絵柄だけれど
私のおじいさんが刑務所の囚人の家具を買ったというソファで
逢ったこともない、ながいきの孫の私が
さいきん息子に買ってわたした「自伝」を今度は借りて
それを洗いざらした洋服のスカートにのっけて
読みながら眠って、そして
どうやら死んだなんて

わるくないなと思いながら
そうだ
コインランドリイに行かなきゃ
古ぼけたスカートの色が気に入っているからか
生活の部分的責任というものが、おかしく私を引きとめる

晴れているはずの部屋の外はもはや曇って
まあ、行こうと、まあ、気をとりなおそうと
私は一緒に生きてきたみんなを思う