2021年3月4日木曜日

悲喜こもごも


「かえってきたメアリー・ポピンズ」をTSUTAYAで借りて、観た。
イギリスの有名な童話をミュージカルにした、ステキな映画だった。
もう本当に楽しくてきれいで見とれてしまう・・・。
今日は昼間も映画を観た。「家族」という1970年ごろの映画だった。
「息子」と「家族」は山田洋次監督の最高傑作だと思う。
「家族」を観るのは二度目だけれど、昔この映画を観た時とはちがって、
はじめから胸がいっぱいになって、私は泣いてばかりいた。

あのころの日本はなんて美しかったのだろう。
万国博覧会が開かれた東京をすぎて、北海道の開拓村まで、長崎の離れ小島から、
貧しい家族が日本列島を、汽車に乗り新幹線に乗って、縦断してゆく。
貧しい苦しい話である。
人間の手におえない自然の中を、線路の両側いっぱいに拡がる畑の中を、
汽車がくるしむ日本人たちを乗せて疾走してゆく映画なのだけれど。
あのころの日本は、それでも自然で美しかったのである。


昼間、大橋さんと電話で話す。
大橋さんは瓜生緑地の近辺でグループ体操をしては家に帰るそうだけれど、
健の就職先がまさにそこら近くなので、
大橋Mr.は、これで入る介護施設が決まったと言ったとか。
体操のお仲間とあれこれ話す内容も、笑っちゃうみたいに具体的。
「父がそこでお世話になっていますという方がいて」なーんて言う。
いままでただの建物みたいな気がして近寄る気もなかったのに、
がぜん(だってとみちゃんの推薦だし)親近感をおぼえちゃって、
施設の名前まですらすら。私なんか今でもおぼえられないのに。
トシをとるって、こんな愉快な話もあるわけかとビックリ。
みんなでトシをとるって、こういう感じなのね。
田舎の村だと、養護施設だってひとつだろうし、みんなそこに行く。
うふふふ。なんだか、のんびりした話でしたよ。