2021年3月8日月曜日

忘れるまいと思いながらも


図書館まで、赤木雅子さんの本を返しに行く。
「私は真実を知りたい」というあの本。
歩いて行くのだけれど、行くのも帰るのもタイヘンだった。
寒いし、そのくせ汗をかく。あつくなって、
とうとう歩きながら、アノラックを脱いでしまう。
足が重くて、重くて、いったいなんの加減だか。どうしたのだろう。

図書館で、新しくふたつ、本を借りた。
[ともしび]と「アノヒカラ」 小さい本。
展示されていて、すぐに借りることができた、どの本もどの本も。
二冊とも、原発事故の被災者からみた被災地の本である。
「ともしび」は2011年発行、「アノヒカラ」は2014年発行・・・。

2011年3月11日から、10年がたっている。
私にとって、長いようで、短いような、この10年だった。
あの日は幼稚園にいた。67才だった。
3分後に東京に地震が届くという速報を、職員室のTVの大画面で知らされた。
警報がいっせいになり始めたから、TVをつけたのである。
画面いっぱいにすさまじい津波が映し出され、
信じられないような崩壊と悲鳴が、今の今、リアルタイムで私達に届いた。