2021年3月6日土曜日

保母という生業

土曜日。甲州街道はクルマの行列。
神代植物公園は閉鎖中。なぜだろうかと解せない。
深大寺も、お寺周辺のお店やさんも、ちゃんと営業しているのに。
植物公園ならば大気のもとにあって比較的安全だろうに、残念だ。
梅の花も桃の花も、みられなかった。
ま、いいか。
多摩市ならば、公園は出入り自由だし、入場料もいらないし。

帰りに瓜生緑地による。ここの樹木は本当にすばらしい。
のびのびと、樹木の自然を考慮して造園がおこなわれたのだろう。
殺人みたいに枝を伐り刻まれたあとがない・・・
お池のそばにカラスが一羽。
ボール蹴りをはじめたら、身体中いたくって柔軟体操もいやで。
膝の屈伸もままならないし、やっとこさ血のめぐりがよくなって、
帰って来た。

帰ったら郵便受けに大学時代のクラスメイトから手紙がきている。
私と息子と、それぞれにあてた手紙と図書券が厳重に封をして。
文学部の教育学ともだち。

月曜日に私はふたりの80代の保母さんに会いにいったけれど、
保母さんってみんな、しっかり似ている。
手仕事のひとなのだ。いつまでも元気だし、筆まめである。
保母さんだった人って、大勢の仲間とずっと変わらず楽しそうに交流する。
交流相手も、見れば年々大幅(おおはば)に、
幼児が大人になっても、父母が年寄になっても、
職場がいっしょだった友人がとんでもなく遠くに引っ越しても、
宇宙の星雲のごとく、保母たる彼女たちの人間関係は、途切れたりしないのだ。
しかも、である。
トシをとればとるほど、しっかり賢くなっていくのだから、まあすごい。
彼女たちは、なにかの都合で連絡しなくなる、なんていう動物じゃない。
保母を生業(なりわい)にした人は、怠惰と絶対的に無縁なのである。
そういう職業・・・子どもたちを笑わせたいからやっぱりユーモラスだし。

たぶん、こういう人たちが、どうにかして民主主義を再建するのですよね。