2011年9月20日火曜日

希望

明治公園で原発反対のデモをやるそうだ。
息子に、参加しようと思う、と電話をしたら、
このあいだのデモでは12人が逮捕されたんだよと彼はいった。
気をつけてね、新聞には出ないからね、知らないでしょと。

そうね、私はインターネットもつかいなれないし。
ぼやぼやもたもた、してるもんね。

警察はモヒカンカットの若者とか、そういう人をねらうんだよね。
母さんみたいな人は大丈夫だよ。そんなふつうの人を逮捕したらタイヘンだし。

モヒカンアタマなら、どうせ感じのワルイ不良だろうと、
だから原発に反対する若い人間を逮捕していいなんて。
3.11以降の日本で、それを国家がやるってどういうことか。
警察や機動隊は国家の方針で動く。
原発に反対すると逮捕って、どういう日本か。
原発のせいで、誰の未来もマックラじゃないの。
そんなひどい国ってありか。
しかも、新聞が警察の家来みたいに、それを知らせないって、どういうことか。

前の日、私が団地の親しい方から頂いたチケットで「敬老の集い」に行ったら
それは、梓みちよショー、だったんだけど、一時間前に着いたのに
会場の外まで行列だった。としよりは、はやく集まるものである。
それで明治公園には一時間半まえに到着。
わたし。友達。もうひとりの息子。
平和運動というと、60代、70代が主流だから、用心したのである。

それがよかった。
会場は立錐の余地もないというふう。
なにせ5万人集会に6万人も参加したのだ。いやまてよ。
私の大学時代の友人ふたりは、混雑のため駅から会場にたどりつけず、
あきらめて帰ったというのだから、じつはもっと多かったのではないか。
若い人が多く、こどもをつれた母親も多く、もちろん50代、60代も多かった。

連帯感というけれど、こんなホットないいものは、近頃ないんじゃないか。
なにしろみんなが、原発に反対なのである。
風船をもって、ハーモニカをふいて、ハイヒールで、登山靴で、女の子で、
白髪で、サラリーマンで、フウテンで、どこかの誰かで、とにかくだれでもよくて、
原発反対 。

のびのびできた一日だった。