明治公園で原発反対のデモをやるそうだ。
息子に、参加しようと思う、と電話をしたら、
このあいだのデモでは12人が逮捕されたんだよと彼はいった。
気をつけてね、新聞には出ないからね、知らないでしょと。
そうね、私はインターネットもつかいなれないし。
ぼやぼやもたもた、してるもんね。
警察はモヒカンカットの若者とか、そういう人をねらうんだよね。
母さんみたいな人は大丈夫だよ。そんなふつうの人を逮捕したらタイヘンだし。
モヒカンアタマなら、どうせ感じのワルイ不良だろうと、
だから原発に反対する若い人間を逮捕していいなんて。
3.11以降の日本で、それを国家がやるってどういうことか。
警察や機動隊は国家の方針で動く。
原発に反対すると逮捕って、どういう日本か。
原発のせいで、誰の未来もマックラじゃないの。
そんなひどい国ってありか。
しかも、新聞が警察の家来みたいに、それを知らせないって、どういうことか。
前の日、私が団地の親しい方から頂いたチケットで「敬老の集い」に行ったら
それは、梓みちよショー、だったんだけど、一時間前に着いたのに
会場の外まで行列だった。としよりは、はやく集まるものである。
それで明治公園には一時間半まえに到着。
わたし。友達。もうひとりの息子。
平和運動というと、60代、70代が主流だから、用心したのである。
それがよかった。
会場は立錐の余地もないというふう。
なにせ5万人集会に6万人も参加したのだ。いやまてよ。
私の大学時代の友人ふたりは、混雑のため駅から会場にたどりつけず、
あきらめて帰ったというのだから、じつはもっと多かったのではないか。
若い人が多く、こどもをつれた母親も多く、もちろん50代、60代も多かった。
連帯感というけれど、こんなホットないいものは、近頃ないんじゃないか。
なにしろみんなが、原発に反対なのである。
風船をもって、ハーモニカをふいて、ハイヒールで、登山靴で、女の子で、
白髪で、サラリーマンで、フウテンで、どこかの誰かで、とにかくだれでもよくて、
原発反対 。
のびのびできた一日だった。