2011年9月26日月曜日

濫読(らんどく)

永山駅にある多摩市の複合施設が私は好きなんだけれど、
ずっとまえ、そこで百円の古本を買った。
朝日選書 「20世紀とは何だったのか」 1992年
買ったはいいけど、、難しそうだからいつまでも読まない。うちの本棚
はそういう本でいっぱいだ。私は、はかない向学心?のせいで、読ま
ないのに買ってしまうのである。

娘のオランダの住居をたずねた時、居間の本棚に重そうな横文字の
本がびっしり並んでいて、半分以上はリックの本だという。
「リックは本を買うのが趣味」というような説明で、それも「ホロコースト
に関する本」をよく買うのだとか。
それにしてもすごい内容、すごい分量と思って、
「これをぜんぶ読んだのですか?」と、私が自分でエイゴできいたら、
上品で人見知りするオランダ人のリックも、エイゴで、
「いいえ、買って少しは読みますが、あとは途中で本棚にしまいます。」
と言っていると、娘がいう。
「ほとんどの本がそうですって、言ってるよ」
ははは。

ところで最近になって、
私は、「20世紀とは何だったのか」を、読みはじめた。
あーあ、出版されてから20年もたっちゃったじゃないの。
表紙に書いてあるのだから、今さらびっくりするのもおかしいが、
マルクス(経済学者)と、フロイト(精神分析)、ザメンホフ(エスペラント)
この三人の業績を通して、20世紀の社会変動を説明する試みである。
形式は対談。話し手は二人の精神科医、しかも座談の名手である。
だって、なだいなださんは、アル中の先生だ。
もう一人の小林司さんときたら、シャーロックホームズ研究家なのよ。
精神科医でよ?!
迷路を探偵が行く、みたいな本!
おもしろい!