永山駅にある多摩市の複合施設が私は好きなんだけれど、
ずっとまえ、そこで百円の古本を買った。
朝日選書 「20世紀とは何だったのか」 1992年
買ったはいいけど、、難しそうだからいつまでも読まない。うちの本棚
はそういう本でいっぱいだ。私は、はかない向学心?のせいで、読ま
ないのに買ってしまうのである。
娘のオランダの住居をたずねた時、居間の本棚に重そうな横文字の
本がびっしり並んでいて、半分以上はリックの本だという。
「リックは本を買うのが趣味」というような説明で、それも「ホロコースト
に関する本」をよく買うのだとか。
それにしてもすごい内容、すごい分量と思って、
「これをぜんぶ読んだのですか?」と、私が自分でエイゴできいたら、
上品で人見知りするオランダ人のリックも、エイゴで、
「いいえ、買って少しは読みますが、あとは途中で本棚にしまいます。」
と言っていると、娘がいう。
「ほとんどの本がそうですって、言ってるよ」
ははは。
ところで最近になって、
私は、「20世紀とは何だったのか」を、読みはじめた。
あーあ、出版されてから20年もたっちゃったじゃないの。
表紙に書いてあるのだから、今さらびっくりするのもおかしいが、
マルクス(経済学者)と、フロイト(精神分析)、ザメンホフ(エスペラント)
この三人の業績を通して、20世紀の社会変動を説明する試みである。
形式は対談。話し手は二人の精神科医、しかも座談の名手である。
だって、なだいなださんは、アル中の先生だ。
もう一人の小林司さんときたら、シャーロックホームズ研究家なのよ。
精神科医でよ?!
迷路を探偵が行く、みたいな本!
おもしろい!