2014年1月31日金曜日

都知事選挙・ぐらぐらぐら


田母神(元)自衛隊航空幕僚長だけはごめんだ。そう思っていたので、
細川さんが都知事選挙に立候補したとき、うわーい助かったと思わずホッとした。

田母神(元)航空幕僚長はこう言っている。
  自分は自衛隊のことならよくわかっている。(幕僚長だもんね)
  首都直下型地震が起これば、やっぱり国民が頼るのは自衛隊だ。
  過去の大災害を見ればみなさんもよくご存知でしょう。
  私なら、自衛隊のどの部署を活用すればよいか手に取るように判る云々・・・。

そうは思わないなー。だって人生は大地震のあともずっと続くのでしょう?
自衛隊の力を一時有効に使えたとして、いっときが終わればどうだろうか。
東京都民は、行き届かない都庁、市役所、区役所を手足に、
家族、自分、友達とやっていかざるを得ない。ボランティアの手を借りながら。
そして三年を待たず、国家の機関から放り出される。自衛隊からだって。
神戸だって福島だってそうだと聞くから東京だってそうだろう。

ところで、ジョン・レノンのイマジンじゃないけど、
自衛隊が、直下型大地震後ずっと居残ったら? サッと引き上げなかったら? 
イマジン軍政東京。
国家機密保護法下、警察と自衛隊がうざったいほど大勢姿をみせて?
非常時・非常時・非常時と大災害に便乗、言論統制・監視・罰則強化、
戦争へ戦争へ。さいしょは道路交通法なんかの名を借り、
統制と監視と罰則のシステムが、都民の頭上に居座る、それがイメージ。

細川さん登場で田母神氏はダメ。舛添要一氏がダントツ優勢なんだとか。
1位舛添、2位宇都宮、3位細川。朝日などのマスコミが流す専らの予想がそれ。
「アエラ」(1/13号)でノビノビと舛添さんがコメントしている。読んだら大嫌いになった。
お金は天から降ってはきません、と長屋の大家みたいな古セリフ。

  社会保障サービスを充実させたいなら税金や社会保険料などの負担を増やす。
  負担が嫌ならサービスは制限される。厳しいけれどそれをきちんと国民に説明し
  納得してもらう、政治のリーダーシップが必要だ。
  まず、増税。(舛添・アエラ)

なにを言うか。社会保障は都庁のサービスじゃない。都庁の義務だ。まちがえるな。

宇都宮健児さんってどうか。
なぜ政党の推薦を求めたのか。なんで自分の間口をせばめたんだろう?
選挙は生もの、応援が不自由になってしまったと応援したい人たちがこぼしている。
いろいろ理屈はあっても協力したい人たちが、細川・小泉陣営に移動した。

前回の都知事選挙で98万票獲得。2位。(猪瀬さんときたら433万票)
元日弁連会長である。宮部みゆき「火車」の弁護士モデル。全国ヤミ金融対策会議代表幹事。
反貧困ネットワーク代表、脱原発法制定全国ネットワーク代表。
脱原発法制定全国ネットワーク代表世話人。
東大法学部在学中に司法試験合格。1983年から東京市民法律事務所を経営している。
政党推薦がなくたって充分自分の説明になったのに。

池上彰が読む小泉元首相の「原発ゼロ」宣言という本 (1・20発行・)。
選挙を考えるには格好の参考書。まー細川さんのための本なのですね。
さすが(今)はやりの(元)NHK。おもしろい、感じがいい、登場するメンツがいい。
しかし、おもしろく読みながら、突然わかったこともあった。
なんだかヘン。 原子力・ムラならぬムラがあるらしい。リーダー・ムラが。
池上彰本によれば小泉さんは「すばらしくいい感性の人」。」
言いかえれば天才的風見鶏。
利権の目標を、「原発推進」から「原発ゼロ」に変更して、福島が危険になってきたから。
今度は「原発ゼロ」利権を、おなじくゼネコン以下に投げるわけみたい。
ちがうの?

細川さんのポスターを見るとぞわぞわするほどコワイ。
若々しくてイケメンの細川さんと細川護熙の文字。それだけだ。
空疎(形だけで内容に乏しいこと)を絵に描いたようとはこのことだ。
しかも・形・もウソ。テレビで見る細川さんはもっともっと年寄りなのである。
もし彼が国土壊滅の不安からやむにやまれず立候補したなら(そう言ってる)、
なぜ「原発ゼロ」の文字をドカンとポスターに入れないのか。
選挙ですよ、ふつう、そうするんじゃないの? 


・・・・・・・。