2014年1月5日日曜日

映画「ゼロ・グラヴィティー」


3Ⅾである。
チケットを買うとメガネを渡される。
「今からかけちゃダメだよ」とタケシに言われた。
わかってる!。
おかしくて笑ってしまった。私ってチンパンジー扱いよね。チケットは買ってもらうし。
「メガネの上にメガネをかけていいの?」
心配性だし。

初めて立体映画というものをみたのは50年ぐらい前だった。
その時、メガネの縁は紙だった。今でもまだメガネなのね?
こんどのメガネは大ざっぱなもので、プラスチック製でレンズが広い。
メガネの上にいい加減にのっけてもすごくよく見える。

評判の映画だからどうしても見ようと言われ、しぶしぶ映画館へ。
クルマ酔いみたいになるかと怖かったけどそんなことにはならなかった。
楽しくて面白いばっかりだった。壮麗見事スリル満点、飽きるヒマもない。

ストーリーは簡単。宇宙で事故にあったライアン(女性)が、ふざけやの天使みたいな同僚の
助けがあってただ一人地球にたどり着くまで。
サンドラ・ブロックとジョージ・クルーニーしか俳優としてはでてこない。
爆発した宇宙船の金属の破片だとかなんだとかが、観客めがけてすっ飛んでくる。
(行けども行けどもスリル満点の映像がすごい)
「かあさん、よけてたもんね」
「それはちがう。冗談言うな。私だってそこまでバカじゃないわよ。
映画を見にきてるってちゃんと知ってるんだからね。」
ヘンな冗談はやめてほしい。

どういうわけか字幕が立体画面の方にある。私のすぐ前に見えるようになっている。
ところが前の座席の人が大きくて、私からはまるで文字がみえない。
こまったけど、とちゅうで席を変わったりしたら、ほかの観客の感興を削いでしまうだろう。
ハラハラいのちの息詰まる映画なのだ。まーいいかあ、英語ならってるんだし。
と思ったけどよくわからなかった。
とあきらめるほど、迫力満点の映像美だった。
その事情をスクリーンから飛んでくる破片を本気でよけてたと思われるのはせつない。

宇宙のなんと広く、寂しく、美しいことか、
タイムリーな仕事だ。

gravity とは地球引力あるいは重力。
したがって引力ゼロという映画である。
心情的にも、身体的にも、引っ張ってくれるものがない時、人は寂しいという主題。