2015年8月18日火曜日

高崎へ


高崎へ行く方法はいろいろあると思うけど、
私は一番安くて故障が少なさそうなJR湘南新宿線の鈍行で。
鈍どん…2時間。いちいち停まる。

きのうは初めてグリーン車、昔でいう2等車に乗った。
1000円で20円がお釣り。プラットフォームでスマホをつかって新宿-高崎間の料金を払う。
座席が上等だから、損じゃないと思う。
どこの駅だったか、枝ぶりのよい、柿のあおい実のすぐ横に列車が停まった。
青い実は青い葉影に、柿らしく、いくつもいくつも枝にくっついていた。
まだ子どもの柿である。
列車の二階席にのぼって腰かけたからこそ、柿の実と私は、隣同士ならんだわけだ。

それから、私はぐっすり寝てしまい、高崎にほどなく到着。
新宿から中野に行くほどもたいへんじゃなかった。

高崎駅で作家小沢清子さん(きこちゃん)と待ち合わせ。
きこちゃんが遅れてなかなか来ないとき、いつも私ってちょっとうれしい。
駅構内のひろい物産展と、その奥にある本屋が好きだからだ。
清潔だし、大げさじゃないし、それでいて近代的。
私は高崎に来ると、そこでいつも帰りの列車で読む本を買う。
時間によっては、買ったばかりの本を読みながら小さいカップの珈琲を一杯。

・・・昨日は二冊。
「戦争をしない国-明仁天皇メッセージ」と「山崎豊子先生の素顔」を買った。

「戦争をしない国-明仁天皇メッセージ」」はきこちゃんに渡す。
私はこの本の出版を、近来まれにみる言論人の快挙だと思っている。
読みやすいし、安倍政権に対する強烈なカウンターパンチだし。
ぜひ読んでほしい! 小学館。1200円。
買って、読んで、天皇家のファンのだれかに貸してあげてほしい。
野上秘書の回想録は、おととい出版されたばかりの、文芸春秋読者賞受賞作。
帰りの列車で読み始め、京王線に新宿で乗ってからも読み、寝てからも読み、
明け方に読み、朝食の前に読み、本日午前中に読了。おもしろいっ。

群馬県高崎市では、民話の会が8/22の土曜日、反戦童話「デイゴの花」を朗読する、
そのお手伝いをしたくて私は来たのだが、
さすが暗記して語ることが原則の集まり、お手伝いはこれで3回目だけれど、
その都度、ぐいぐいと技量を上げるみなさんの底力がやっぱりすごくたのもしい。

自分勝手な感想なんだけど、きこちゃんのお手伝いをさせてもらえて光栄だし、
そういうことがなんとかできる自分になったことにホッとしている。