2011年10月10日月曜日

深夜


はくびしんは白鼻心というヘンな漢字のタヌキみたいなジャコウネコ科の哺乳類
なんだけれど。最近どうしたのか、まったく姿を見ない。
以前息子が卒論を書いていた真夜中、ふと食堂のガラス戸の外をながめたら、
タヌキの親子みたいなのが庭を通行中、あとから聞いたらはくびしんだった。
おたがいしっかり目があったからめずらしい。
自由な立場(野生だから)の親子の親のほうが、けっこう長く立ち止まって私を
見たが、けげん(怪訝)なふうである。怪訝とは怪しくいぶかしいということだが、
あっちが、こっちを、そんなふうに考えるということが、ねむかったせいかすごく
おかしく思われた。よく考えればあたりまえなのに。
はくびしんは鏡で自分を見たりしないだろうから、私のこともはくびしんだと思い、
なんでエプロンなんかかけて人んちの中にいるんだ、はくびしんなのに、と思って
るんじゃないか、とそういう気がした。深夜のできごとだからだろう。
垣根をみると、ももんがみたいな小さいのが?ながなが親を待つふうで、たぶん
子どもにちがいない。めずらしい。かわいい。

パンがあったかなと、私がそーっと動いたら、アッというまに消えてしまった。
あとはあとばかり、土管のそばなんかに住んでるそうだけどホントウ?