2011年10月15日土曜日

島津碧巖 近作書展


JR鶴見駅まで、島津碧巖(へきがん)氏の近作書展を拝見に。
バスにのって、多摩急行にのって、南武線にのって、京浜東北線にのる。
のぼったり、おりたりしては、歩く。
遠い、これじゃほんとの東北についてもおかしくない。

川崎ちかくで、斜め向こうにいるサラリーマンふうの若い男の子がつり革に
ぶらさがりながら、電車の床に崩れ落ちかかったのがショックだった。
ぱさぱさの髪と真っ青な唇、しろい顔色。貧血をおこしたのだ。
前の座席の女性が席を立ってやり、ふらーっと腰掛けたが大丈夫なわけがない。
次の駅で電車を降りていったけれど、ろくにごはんも食べていないのだと思う、
がたがたにやせているのだ。
お母さんがみたらどんな思いをするだろうかと、胸がいたんだ。
会社ではどんな働きかたをしているのだろう。
ちゃんとかまわれていたら、あんなふうにはならないものだ・・・・・。

島津さんのお書きになる「書」。
私の家で、書をたのしむお茶の会を、島津さんに来ていただいて開催できればと、
それも私のユメのひとつだ。子どもをもつ人たちが、いろいろな人や世界にふれて、
すこしは人間がつくるこの世をゆるすことができるように。
島津さんの「書」は、そういう心構えを、温かく清らかに伝えるものだ。
島津さんの童心と厳しさ、そのあるがままが伝わる「書」をみながら、みんなで話す。
やってみたい! 芸術作品を直(じか)に見るのって、とても楽しいので。

来年の四月の末なら、できそうですって。
てつだってくださる方はいませんか。

(お断わり  碧巖の巖はまちがいですが、直せないのでとりあえず)