2019年3月4日月曜日

簡単とたたかうって

世界は「簡単化」と
たたかうことが、もうできない。
小さいころからの習慣で、私は活字を愛し、今でも読書三昧なくらし、
それはほんとうに、古びた木枠に入ってしまった人生だ。
流行らない。あともどりもできない。

驚いたことに自分のむかしの仕事が突然、今の世の中に通用するものになって、
その本が、映画という最先端事業とかかわることになった。
「昔」と「今」が私の目の前で、一年半まえから急激な勢いで、同時展開した。
戦前の歴史の一部を再現した「君たちは忘れない」が「あの日のオルガン」になり、
命運をかけてのロードショーが2月22日から始まっている。

「むかし」といったってたかだか80年前。
書き手の私はむろんのこと、疎開保育園の園児たちだって、げんきな人はげんき。